【南フランス】ニームのロマニテ博物館でローマ遺跡を堪能しよう!

フランス

古代ローマの遺跡の穴場都市と言えばニーム!街中には紀元1世紀に建てられた円形闘技場や神殿のメゾン・カレ等の状態が素晴らしくいいローマ遺跡が残っています。近くには世界遺産のポン・デュ・ガールの水道橋もあり、まさにローマ遺跡の宝庫!ニームにはニームやニーム近郊で発掘されたローマ遺跡が展示されているロマニテ博物館があります。このロマニテ博物館にも非常に状態のよいモザイクや柱や壁の一部から日常生活で使われたガラスの便や調理器具等が展示されています。円形闘技場の目の前という好立地なので、是非ニームのロマニテ博物館でローマ遺跡を思いっきり堪能しましょう!

展示総数5000点!紀元前から中世までを展示

ニームの円形闘技場の目の前にあるロマニテ博物館は、展示総数が約5000点、紀元前から中世までの発掘品を展示しているニームが誇る考古学博物館です。建物はとても近代的で、中に飾られているのが2000年以上前のものもあるというギャップも見どころの1つです。

展示されているものはニームやニーム近郊で発掘されたもの。私は今までにいくつかの都市で考古学博物館に行きましたが、ロマニテ博物館の展示は非常に状態がよく、モザイク画から彫刻、アクセサリー類、生活用品等、とてもバランスよく展示されていると思います。

博物館の窓からは目の前にある円形闘技場を目にすることができます。近代的な建物にいながら外も中も2000年前のものに囲まれているので、まるで時代の狭間にいるようです。

ロマニテ博物館必見はコレ!必見の2つの像

コチラの男性の胸像はなんと紀元前6~7世紀頃に作られたと思われているもの。後ろの壁の絵が説明になっているのが面白いですよね。とても薄くなっていてわかりにくいのですが、下の方に赤い色が使われているのがわかります。2500年以上も前のものと思われるのが、こんな完璧な形で残っているのはかなり奇跡!と思っちゃいます。

ネプチューンの像は紀元2世紀頃のものと思われています。片足は失ってしまっていますが、コチラも保存状態はかなり良好。この像は噴水にあったものと思われています。

モザイク好きには見てほしい!カラフルなモザイクがいっぱい

ココには非常に状態の良いモザイク画がたくさんあるので、モザイク好きの方には是非見てほしい!と思っちゃうほど素晴らしいモザイク画がたくさんありました。私もローマ遺跡の中でもモザイク画が結構好きで、モザイク画があればじっくり見ちゃうんです。ココのモザイク画の特徴はとっても色鮮やかなモザイク画が多いこと!そして種類も豊富です!

この大きなモザイク画は3世紀頃のもので、ニームで地下駐車場の工事中に発見されたもの。全体のバランスや色合いもとっても素敵なのですが、どうやら真ん中の絵は母が息子を…(ご想像におまかせします)の絵らしいのです。ローマ遺跡ってちょっと残酷なシーンが使われているケースがありますよね。このモザイク画はどこで使われていたのかが謎です。

また、モザイク画はかなり近寄ってみることができるのも魅力。年代はいろいろありますが、紀元4世紀頃までのものが多く展示されています。これだけのモザイク画が発掘されているニームは、ローマ帝国の時代はかなり栄え、富豪も多く住んでいたと思われます。というのも、モザイク画自体、裕福な家とか、それなりの施設でないと使われていないと思われるから。

見せ方も新しい!他にはない石像も!

展示の仕方も他とはちょっと変わっていて楽しめます。例えばココの壁や柱の石ゾーンなのですが、石に映像が映る仕掛けをしてあるのです。単純な映像ではあるのですが、他にはない展示の仕方で、あまり柱や壁に興味がなかった私も、結構楽しく見ることができました。

他ではなかなかみない石像では子供とペット(犬?)というのがありました!大人の石像ってたくさんありますが、私が今まで見たローマ遺跡の石像で、子供はあったかもしれませんが、ペットは初めて!なんとなく親近感が湧いちゃいます!

生活用品やアクセサリー等も多数展示!

生活用品の展示も多数あります!壺等は結構見るのですが、ココにはフライパンらしきものも展示されていました。形状も今とあまり変わらないので、これで手早く料理をしていたのかな?と想像が膨らみます。

カラフルなガラスも必見です!ブルーやイエロー、オレンジ等の様々な色合いのガラスがあり、かなり昔にこんな技術があったとはビックリです。ガラスも飲み物を入れるようなものから器まで様々な形があります。

アクセサリーも色々展示がありますが、リングがとても素敵でした。今見ても時代は昔のかな?とは思いますが1500年~2000年前とは思えないようなデザイン。今も昔も美に対する意識はみんな高いですね!

コインは古いもので紀元前の頃からのものがありました。コインって基本デザインは2000年前も今もあまり変わっていないですよね。人の絵があって…という感じで。それいしても、コレは手作業で作っていたのか?型があったのか?型がないと、全く同じものが作れないので、型に流し込んで作っていたのでしょう。

100年前のローマ遺跡のミニチュアにも注目!

出口近くにローマ遺跡のミニチュアがたくさん飾られているコーナーがあります。ニーム以外にも多数のローマ遺跡のミニチュアがあり、どれもとても精巧に作られています。コチラはニームの円形闘技場。100年ほど前のものなのですが、アーチや観客席、少し崩れているところ等がかなり研究して作られたのがわかります。

コチラは同じくニームを代表するローマ遺跡のメゾン・カレ。現物の方がキレイなのですが、おそらくそれは100年の間に修復されたためだと思われます。

同じくニームを代表するローマ遺跡のマーニュの塔。コレは崩れ具合等もほぼ一緒!

ニーム近郊にある世界遺産ポン・デュ・ガールも!川に浸かっている橋の部分とか、実際こうだった!って思えるほどそっくり!

他にも大作としてローマのコロッセオもありました。コレ、全て同じ人が作ったのでしょうか。どれもすごい精巧な作りの作品なので絶対に見る価値ありです!所要時間は見る人にもよりますが、ある程度ゆっくりじっくり見ても1時間程度なので、ニームを訪れたら市内のローマ遺跡とあわせて、コチラのロマニテ博物館も是非訪れてください!

営業時間・アクセス

入場料 : 9ユーロ(円形闘技場、メゾン・カレ、マーニュの塔とのセット割引チケットあり)
アクセス : ニーム中央駅から約5分
営業時間 : 10:00~19:00(4月~10月)
      10:00~18:00(11月~3月)
公式サイト:Musée de la Romanité – Online ticket sales (secutix.com)

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